かつての京都市内には、たくさんのスキー場がありました。中でも伝説的に語られるのは、愛宕スキー場です。現在の愛宕山は山頂に到るのにも数時間を要しますが、戦前はケーブルが引かれ、山頂付近にはホテルも建てられていました。そんなリゾート地に愛宕スキー場があったのです。そうした隔世感からだけでなく、ここが特筆されるのは、開設を指導した中山再次郎が日本にスキーを広めた第一人者だったからです。
いまや往年の面影も残らないスキー場跡を訪れて、昔の賑わいに思いを馳せ、先人を偲ぶのも趣のあることではないでしょうか。なおかつてはスキー場に中山再次郎の胸像が設置されていたそうですが、それと同じものが現在の伊吹山で確認することができます。というのも伊吹山スキー場もやはり中山が指導した場所だったからです。
清滝−水尾分かれ:約2時間30分、−愛宕神社:約40分
−スキー場跡(往復):約1時間30分−清滝:約2時間