比叡山中に発して東山の山麓を緩やかに流れる白川、その流域には白川が育んだ花崗岩とともに生きた石工の里が形成されました。今でこそ歴史として語られることの多い北白川の石工たちですが、現在の街並みの此処彼処にも往年の雰囲気を彷彿させるものが見受けられます。中でも北白川天神宮は地域の郷社であるだけに石工の歴史を垣間見る上でもシンボリックなスポットになっています。
また「白川」が歌枕としても有名だったこともあり、この地域をこよなく愛した歌人・小沢魯庵の墓があったり、二百年を生きたと伝わる謎の隠者"白幽子"石窟が残されていたりと、「石」をキーワードに地域を俯瞰すれば、北白川の忘れられていた一面と出合うことができます。
北白川バス停−北白川天神宮:約20分
天神宮−大山祇神社/小沢魯庵墓:約15分
大山祇神社−白幽子古跡(往復):約50分