京都市街の各所から西を望めば、コブのような山頂が特徴の山が見えます。「火廼要慎」の護符で有名な愛宕神社をいただく愛宕山です。比叡山を東の雄とすれば、愛宕山には西の雄と呼ぶにふさわしい風格が漂っています。
愛宕山への登路は清滝からの表参道が一般的です。登り詰めで3時間弱の行程は、山歩きに不慣れな方には厳しいものがありますが、登りきった時の充実感もひとしおです。下りも同じ道を折り返すのが標準的なプランです。
そんな愛宕山登山には、路傍の丁石や石仏、あるいは石灯籠、はたまた愛宕研究会の設置した解説看板などを通して信仰の道の奥深さを垣間見る楽しみ方もあります。時間的に余裕のある計画をたて、道中では石仏の表情や灯籠の刻字などをサカナにのんびり歩くのも一興でしょう。
清滝−水尾別れ(のぼり):約2時間、水尾別れ−愛宕神社:約40分
愛宕神社−三角点(往復):約40分
愛宕神社−清滝(くだり):約1時間30分