009 Mt.Hiei
雲母坂そのものが古跡
四明岳直下の石仏群
静かな樹間に続く雲母坂
比叡山・雲母坂ルート
都の丑寅には城郭があった!
 山頂に天台宗総本山の延暦寺が鎮座する比叡山は、平安京が定められた昔より、都の鬼門(東北)を守る道場と見なされてきました。時代が移りゆくなかで延暦寺の重要性が高められたのは、そんな宗教的な背景があってのことですが、それとは別に地形的にみても雲母坂は都の城砦となっていました。
 親鸞上人が洛中の六角堂にこもるために夜な夜な雲母坂を駆け抜けたことが聖人伝説の1ページを飾るのも坂の険しさが前提になっています。また都に事変が起きた時には帝を比叡山へと画策されたのも戦略的な狙いがあってのことでした。
 そうした歴史に思いを馳せつつ雲母坂を歩けば、「聖地」比叡山なるものの意味合いがはっきりと見えてくることでしょう。
登山口−ケーブル比叡駅:約2時間30分
ケーブル比叡駅−根本中堂(大比叡経由):約1時間
ケーブル比叡駅−根本中堂(迂回路):約40分
雲母坂登山口〜水飲対陣碑〜ケーブル比叡駅〜比叡山人工スキー場跡〜四明岳(比叡山頂駐車場)〜大比叡三角点〜延暦寺・東塔エリア〜延暦寺バスセンター