「湖東の雄」と言われると、歴史マニアなら戦国時代の群雄割拠から浅井長政を思い起こすかも知れませんが、伊吹山を形容する言葉として、この「湖東の雄」ほど相応しいものはありません。どっしりとした存在感は独立峰ならではのものであり、眼前に居座る「雄」というイメージを醸しているからです。
観光目線では、夏の季節を中心にお花畑のイメージが強調されがちですが、それとは別に独立峰の醍醐味を堪能できる仕掛けが伊吹には用意されています。登るに従って刻一刻と変わってゆく眺望がそれです。次第に広がってゆく琵琶湖の眺望など、伊吹のハイキングコースからでしか味わえないものと言っていいでしょう。里山の雰囲気や山並みの趣などが強調される関西の山々にあって、際だって特異な存在、それが「湖東の雄」伊吹山です。
上野登山口−五合目:約2時間、−山頂:約1時間30分
山頂−登山口:約2時間30分