関西で名だたるツツジ名所として、まず名前が挙がるのが大和葛城山。山の斜面を真っ赤に染める眺めは雑誌、テレビ等でよく紹介されています。
そんな葛城山、一般的には花の山といった印象が強くなっていますが、歴史や伝説の方面からアプローチしても面白い姿を見せてくれます。そもそも開山が修験道の祖・役行者によるものとされていますし、その役行者と山の神(一言主)との熾烈な戦いはいろいろなバリエーションをもって語られています。
それになんといっても葛城山という名前がポイント。全国各地に葛城山があるわけですが、それも修験道の道場が各地に設けられ、それぞれを聖地に見立てて「葛城」の名をかぶせたからです。葛城山の分布は修験道の広がりそのものを意味し、その総本山が大和の国の葛城山なのです。
登山口−山上駅(のぼり/櫛羅の滝コース):約2時間、−ツツジ園:約15分
山上駅−登山口(くだり/北尾根コース):約1時間30分